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環境保全・地球温暖化対策に関する市民・事業者アンケート調査結果報告

ページID:0028983 更新日:2026年2月10日更新

環境保全・地球温暖化対策に関するアンケート調査

 市では、持続可能な未来に向けた環境施策の策定および推進のため、2025年に市民、事業者、そして次世代を担う小中学生を対象としたアンケート調査を実施しました。

1.調査概要

 本調査は、東温市民の環境に対する意識、具体的な取り組み状況、市への要望などを多角的に把握することを目的に実施しました。

調査概要
対象区分 規模・対象 有効回収数(率)
市民 市内在住1,000人(無作為抽出) 390通(39%)
事業者 市内100社(無作為抽出) 40通(40%)
小学生 市内小学校に通う児童(5年生)211人 211通(100%)
中学生 市内中学校に通う生徒(2年生)260人 260通(100%)

 

2.市民の意識とライフスタイルの現状

市民の意識と実行状況

 市民全体の意識として、「日常生活が不便にならない範囲で取り組みたい(60.5%)」という回答が最も多く、現実的な範囲での貢献を望む傾向が見られました。
​

すでに取り組んでいること
  • ごみのポイ捨てをしない(95.6%)
  • 買い物かご・マイバッグの持参(89.2%)
  • ごみの分別の徹底(88.5%)
  • 使い捨て商品を買わず、詰め替え商品を購入(79.5%)
今後取り組みたいこと
  • 緑のカーテン(52.1%)
  • 次世代自動車(EV・燃料電池自動車等)の使用(50.5%)
  • エネルギーや電気料金等の確認(見える化)、環境家計簿の作成(47.7%)
  • 地域の美化・緑化活動などの環境活動に参加(46.2%)
  • 省エネ住宅設備の導入(38.7%)

 

世代別に見る特徴

 世代間によって、関心の対象や実行している項目に違いが見られます。

世代別特徴
特徴 20代から50代 60代以上
関心の高い項目

次世代自動車の使用

省エネ家電の購入

緑のカーテン

地域の美化活動、地産地消

実行率の高い項目

ごみの分別

マイバッグ持参

節電、節水、食品ロスの削減

ポイ捨て防止

 

再生可能エネルギー・省エネ機器の普及

 「LED照明」は7割以上の世帯で導入が進んでいますが、再生可能エネルギー設備や蓄電池、EVなどは「興味はあるが導入には至っていない」層が一定数存在します。

 特に「蓄電池」については、20代から50代の44.4%が「興味あり」と回答しており、今後の普及ポテンシャルを示唆しています。

3.事業者の視点:強みと課題

 市内事業者は、東温市の自然環境を「強み」と捉えつつも、社会構造の変化に伴う課題に直面しています。

事業活動におけるSWOT分析(要約)

強み

  松山市に近い立地、東温スマートICによる利便性、豊かな自然資源(水・森林)。

弱み

  労働力不足、公共交通機関の利便性の低さ、耕作放棄地の増加。

機会

  企業誘致の推進、移住定住ニーズの高まり、脱炭素(デコ活)への関心の高まり。

脅威

  気温上昇・猛暑による労働効率の低下、災害リスク、物価・エネルギー価格の高騰。

環境保全活動の障壁

 事業者が環境保全に取り組むうえでの主要な課題は、「資金の不足(60%)」と「ノウハウの不足(60%)」に集中しています。

 市に対しては「具体的な行動事例の紹介(52.5%)」や「補助金・税制優遇(50%)」を求める声が強く上がっています。

 

4.次世代の意識

小中学生の意識

 小中学生の環境意識は非常に高く、教育の成果が行動に現れていることが確認されました。

 

高い認知度

  「地球温暖化」については、小学生の88.6%、中学生の93.8%が知っていると回答。「海洋汚染」への関心も近年高まっています。

実践している行動

  「ポイ捨てをしない」「ごみの分別」「こまめな消灯」が上位を占めています。

未来への要望

  太陽光や風力などの再生可能エネルギーが増えることを望む声が多く、地球環境を良くするために「水や電気を大切にすること」が最も重要だと考えています。

市の取組
とことこクラブ 路線バス体験教室 とうおんe-program デコ活inとべ動物園
とことこクラブ 路線バス体験教室 e-program デコ活inとべ動物園

 

5.市民から寄せられた重要な意見・提言

 自由記述欄には、現状の課題や将来のイメージに関する具体的な声が多数寄せられました。

公共交通と移動手段

 多くの高齢者から、現状の不便さを指摘する意見が寄せられました。

  • 公共交通機関を使おうにもそこまで行くのが困難。もう少しバス停を増やして欲しい。
  • 免許返納後の移動手段が不安。コミュニティバスの路線拡充やタクシーへの相乗り支援が必要。

自然環境と農地の保全

 東温市の最大の魅力である「水と緑」の維持を求める声があります。

  • 耕作放棄地が増えると、猪や猿の被害が増え、自然そのものが成り立たなくなる。若い農業者を応援して欲しい。
  • 子どもたちが安心して遊べるきれいな川を次世代に残したい。

ごみ問題と景観

 マナー向上を求める意見とともに、利便性と環境保全のバランスを指摘する声があります。

  • ポイ捨てが多い。特に幹線沿いの空き缶やタバコの吸い殻が気になる。
  • 不燃ごみの収集場所が遠い。捨てやすい環境づくりが分別の徹底につながる。

再生可能エネルギーと補助金

 導入意欲はあるものの、高額な初期費用が課題となっている実態が見えます。

  • 太陽光パネルや断熱リフォームは高額で手が出せない。国や市などによる補助を広げて欲しい。
  • 蓄電池の設置補助があれば、災害時の停電対策にもなるので検討したい。

6.まとめ

 本調査結果から、東温市民および事業者の環境に対する高い関心と、実践に向けた現実的な課題が明らかになりました。 

 1. 認知度の向上

  市のごみ袋配布事業は広く知られる一方、2025年1月に行った「デコ活宣言」の認知度は極めて低く、今後の積極的な広報が求められます。

 2. ソフト・ハード両面からの支援

  再生可能エネルギー設備導入や住宅の省エネ化、次世代自動車の導入には、経済的支援(補助金)と情報提供(事例紹介)の双方が不可欠です。

 3. 地域インフラの整備

  公共交通機関の充実や、歩行者・自転車に優しい道づくりは環境負荷の低減だけでなく、高齢化社会における住民のウェルビーイング向上に直結する課題です。

 4. 自然との共生

  里山や河川などの自然環境を東温市の魅力であり大切な財産として再認識し、市民ボランティアや事業者が参加しやすい保全の仕組みづくりが必要です。

 

 本アンケートで得られた貴重な意見を踏まえ、今後の環境教育や地球温暖化対策施策に反映していきます。