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IH調理器の使用方法について

ページID:0027576 更新日:2025年5月1日更新

IH調理器の正しい使い方

近来、従来のガスコンロに変わり、オール電化住宅などで急速に普及し、IHクッキングヒーターが多くなってきました。ガスコンロとは異なり、火を使わないため、火災の危険性が低いと言われています。IHクッキングヒーターそのものが直接的な原因ではないものの、やはり火災事故とは無縁ではありません。

IHで火災が起こった事例

〇コンロが汚れていた。
〇IHのプレートを作業台として使っていた。
〇IH専用の鍋を使用していなかった。
〇揚げ物を作るとき、油を少量にした。
常に出火原因の上位に天ぷら油による火災があります。
これは、ガスコンロの炎が油に引火するのではなく、加熱により天ぷら油が370℃前後に達すると、油自体が自然発火してしまうことが主な原因です。IHクッキングヒーターのトッププレートは、スイッチを入れるとすぐに200~300℃になるので、天ぷら油火災が起きやすいです。少ない油で揚げ物をしようとすると急激に油の温度が上がり、センサーの反応が間に合わず火が上がり、火災の危険が高まります。
取り扱い説明書に記載されている油よりも少ない油で揚げ物を調理したことでIHコンロの火災に至った事故の再現映像
【動画の解説】
IHコンロは火を使わずに調理できる安全機能が充実しているために、火災の心配がないように思われがちですが、取扱説明書に定められている油量よりも少ない油で揚げ物調理をすると、温度が急激に上昇し、温度センサーが正確な温度を測ることができなくなり、発火するおそれがあります。また、揚げ物調理にも関わらず通常の加熱メニューを選択したり、反りや変形がある鍋を使用したりすることによっても、温度センサーが正しく動かなくなる原因となります。安全機能を過信せず、取扱説明書に記載されている注意事項をよく確認しましょう。

※専門家が実験を行っております。大変危険ですのでマネしないで下さい。

注意するポイント

〇鍋底が平らなIH専用の鍋を使用する。
〇揚げ物調理には、取扱説明書に従う。
〇強い衝撃を加えない。
〇鍋、フライパン以外のものは置かない。
〇予熱の火力は弱めにし、加熱しすぎない。