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摂食障害について

更新日:2020年9月15日更新

摂食障害とは

 摂食障害は食行動を中心にからだとこころにさまざまな問題があらわれる病気です。単なる食欲や食行動の異常ではなく、体重に対する過剰なこだわりや、自己評価への体重や体形の過剰な影響など、心理的要因が根底に存在していることが特徴です。
 摂食障害は、神経性やせ症と神経性過食症に大きく分けられます。

〔神経性やせ症〕
 神経性やせ症は、体重が増えることへの強い不安や恐怖心があり、食べ物を受け付けなくなっていきます。極端なやせとなっても、やせている状態を正常と考え、病気であることを認めないことが多いです。また、治療には無関心か治療への抵抗を示すことも多いです。

〔神経性過食症〕
 神経性過食症は、抑えることが困難な食べたいという欲求が出現して、衝動的にたくさんの食べ物を食べてしまう病気です。過食での体重増加を防ぐために嘔吐を繰り返したり、下剤を乱用したりすることもあります。

摂食障害の原因

 現代の日本では、やせ願望を持っている若い(特に10代~40代)女性は多く、ダイエットがきっかけで摂食障害を発症することがあります。
 ダイエット以外にも「受験で失敗した」「進学したら成績が落ちた」など、生活のなかで自信を失うような場面やストレスを感じる状況に遭遇したとき、摂食障害を発症することがあります。その他、家庭環境の問題、性的被害によるストレスなどもきっかけになることがあります。基本的には人間関係や心理的なストレスが裏に潜んでいると考えられています。

摂食障害の症状

〔神経性やせ症〕
 自分自身の体型に対して歪んだ認識を持つことから、標準体重が大きく下回っている状況でも、まだまだ太っていると認識する傾向がみられます。

〔神経性過食症〕
 短時間のうちに大量に食事摂取を行いますが、代償行為として自分で意識的に嘔吐したり下剤を使ったりして対処する傾向がみられます。


 また、摂食障害では、うつ症状を伴うことがあります。特に神経性過食症においては、なぜこのような異常な食行動をするのか自分自身で悩み、自殺企図につながることがあります。
 さらに、電解質異常、肝機能障害、腎機能障害などの身体的な異常を呈することもあります。神経性過食症の場合は、嘔吐に続発する誤嚥性肺炎を発症することがあります。神経性やせ症の場合は、低血圧や低体温などが起こることがあります。こうした身体的な異常は命にかかわることがあります。

摂食障害の治療法

 摂食障害の方は、治療によって体重が増えることを極端に恐れるので、なかなか治療に納得しない場合があります。
 また、摂食障害の方は、家族との関係が病気に影響していることも多いので、家族に対しても、対応方法や家庭環境に関するカウンセリングが必要になります。
 治療は、体重に対するこだわりや間違った自己評価などを正常にするための心理療法を中心に、心身の回復を目指して薬による治療や栄養指導などが必要に応じて行われます。

摂食障害に関する相談

 摂食障害について心配のある方は、心療内科や精神科など専門医の医療機関を受診してみましょう。
 専門医へ相談することにためらいがある場合は、かかりつけの内科や小児科、学校の養護教諭の先生などに相談しましょう。

 ご不明な点がございましたら、下記までお問い合わせください。

〔 お問い合わせ 〕
 東温市総合保健福祉センター
 健康推進課 成人保健係
 Tel 089-964-4407 

摂食障害に関する情報サイト